現代の空間に新たな息吹きを注ぎ込む
年代を経過した民家・商業・武家屋敷・蔵など、本来の役目を終えながらも、その優れた建築的あるいは空間的資源を生かして今日的な家屋や商業施設に修復・再生することにより、昔の手間ひまかけた仕口や細工などに接しますと、仕事の、今とは違った豊かさを感じます。それらの時を超えた贈り物が新しい家屋や商業施設としての形を替えることは、一つの方法として非常に有効であると考えます。また、木のサイクルを考えると、このような取り組みは、有効どころかこれからの日本に、必要不可欠ではないかと考えます。
現在の合理的機能主義の中では創ることの出来ない民家・商家・武家屋敷・蔵などの持つ風情・スケール・古木の持つ趣は、現代の空間に新たな息吹きを注ぎ込むことにより、蘇生再生され重厚感溢れる風格、やわらかな質感を保ちながら、新しく付加された材は以前よりそこにあるがごとき空間を漂わせ、また、あるものは時間のズレを感じさせる、居心地の良い優しい空間の中で、人と建物、人と人の出合のシーンがうまれてくると確信しています。
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1. 日本風土と建築物
1-1. 高温多湿な日本
1-2. 現代建築の憂い
2. 素材へのこだわり「木の話」
2-1. 日本の森
2-2. 木の癖
2-3. 古い材は宝もの
2-4. 木のサイクル
3. ご提案
3-1. 修復・再生の必要性
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