古き良き物と心と大事にする気持ち
現在では、木は伐採されると機械乾燥され、製材しすぐに使用されます。本来、使いやすい材の乾燥時間というものは、自然乾燥で10年単位で行なわなければなりません。長いものであれば50年ほどかけるそうです。
ところで、伐採してからのこのように乾燥に時間がかかるのでは、新しい材と古い材の違いはどこにあるのかと疑問がでてきます。簡単なことです。刻みを入れた時点で、古材となります。
このように、木は育つのに時間がかかり、乾燥させるのにも時間がかかります。人間の寿命単位で考えてはいけないお付き合いが必要になります。
現代建築の憂いの項で、現在の木造建築物の寿命の話をしましたが、このように使い捨てをしていると、地球の森林がなくなってしまいます。樹齢100年の木を使ったら100年保つ家を造らなければなりません。樹齢200年の木を使ったならば200年保つ家を造らなければなりません。100年たったときには100年の木が育っています。200年たてば200年の木が育っています。石油の鉄のような有限資源ではないのです。樹齢200年の木を何年生かせるかは、その使い手使い方しだいです。また、生きている木は最後の寿命が終わるまでの使ってやるのが私たちの勤めです。合理的機能主義の世の中ではありますが、古き良き物と心と大事にする気持ちを養い、家に対する考え方を替えるときがきていると思います。
1. 日本風土と建築物
1-1. 高温多湿な日本
1-2. 現代建築の憂い
2. 素材へのこだわり「木の話」
2-1. 日本の森
2-2. 木の癖
2-3. 古い材は宝もの
2-4. 木のサイクル
3. ご提案
3-1. 修復・再生の必要性
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