「気候・風土に合わせた建築物の必要性」
現在中国に残っている木造建築物で一番古い物に、佛宮寺という八角形のお寺がありますが、その建築物の直径が29mあります。その直径に対して、軒の長さは2m50cmしかありません。同じ形の法隆寺夢殿は、直径が11mで軒長が3m、直径の1/3以上が軒長と言うことになります。大陸から入ってきた建築物の築造技術には、このような技術はなかったと思われます。軒が長ければ長いほど軒を保たせる技術が必要になりますが、それを、大陸からの技術を鵜呑みにせず、雨が多く、湿気の多い日本の風土に合わせて、軒の深い構造を考えた飛鳥時代の大工職人の腕と技には、驚くばかりです。校倉造の正倉院などは、日本の気候・風土に合わせた建築物の代表的な事例といえます。
このような技術は、今でも地方の民家や商家・武家屋敷・蔵などに受け継がれ、残っています。
1. 日本風土と建築物
1-1. 高温多湿な日本
1-2. 現代建築の憂い
2. 素材へのこだわり「木の話」
2-1. 日本の森
2-2. 木の癖
2-3. 古い材は宝もの
2-4. 木のサイクル
3. ご提案
3-1. 修復・再生の必要性
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